親御さんの面接で大切なこと
インターナショナルスクール受験面接対策オンラインアプリケーション願書を提出して、書類審査を通過したら、いよいよ面接です。
日本式のいわゆる面接試験とは違い、インターナショナルスクール面接では、カジュアルな会話が中心となります。
会話の中で、家庭や子供をアピールすることが重要になってきます。
インターナショナルスクール人気の背景には、「時代をゆくTCK=Third Culture Kids教育=自身の故郷や育てられたホスト(親など)の文化に分類されない新しいグループ 」を希望する親が増えていることが伺えます。
【1.「どんな人間に成長してほしい?」】この質問は、まずは受験プロセスの最初の願書提出の際に、問われることが多いです。
面接に進んだら、願書に書いた親の願いや内容を改めてアピールポイントとして子どものエピソードを交えながら語ると効果的です。
「子どもは将来どんな世界を生き抜くのか」ということは、ある程度想像できます。
AIが進化し、私たちの生活や働き方は大きく変わりました。
今後益々発展するボーダレス社会では、多様な社会や人種との隔たりが縮まります。
子どもたちが生きるのは、オンラインで世界中の人たちと簡単につながることのできる時代であり、通貨、情報や教育など、デジタルに、そして瞬時に、成立してしまう時代。そのうちに、宇宙旅行も日常化するようになるでしょう。
また、環境問題や世界紛争など、国境を越えて取り組むべき問題も、今後ますます増えそうです。未来志向の学習環境を提供するインターナショナルスクール側も、教育者として同じ課題認識を持っているのですから、共感してもらえるように、丁寧に伝えたいところです。(もちろん英語で。。。)
【2. 子どもに望む学習環境】この質問も、願書で問われることが多いです。次時代を生きるために必要なのは、英語力だけでなく、グローバルスタンダードの教養。これからの時代、英語だけでなく、STEAM教育が重視されます。STEAM教育とは、科学、技術、工学、数学、芸術・教養の5つの領域を総合的に学ぶ教育で、創造性や問題解決能力を育むことを目的としています。
受験するインターナショナルスクールの子どもの得意を伸ばせる学習施設、カリキュラム、環境を確認しておきましょう。子どもの長所や得意をアピールしながら、スクールへの志望動機を論理的に直接伝えられるよう対話したいものです。
【3. 子どもの性格、好きなこと】面接の最初に「どんな子なの?」と聞かれます。日本の小学校受験と違って、お行儀がよい、お勉強ができる、ということ「以外」のことの方が評価されるのが、インターナショナルスクール受験の特徴です。
なぜならば、皆と同じでない「子どもの個性」が尊重される文化だからです。インターナショナルスクールの授業は、双方向のコミュニケーションやディベート、グループディスカッションをベースにした参加型の少人数制クラスで行われます。
子どもの個性が生きてくる授業スタイルなので、先生たちは子ども一人ひとりがどんな子であるのか、ということに大きな関心を寄せてくれるのです。子どもの性格や好きなことについて、ファミリーでの役割や、友達関係、はまっているアクティビティや習い事など、親が誇りに思える点から子どものキャラクターを魅力的に表現します。(謙遜する必要はありません!)
【4. なぜこのスクールが合っていると思うのか】どの学校でも、必ず質問される質問でしょう。
独自のカリキュラムを持つインターナショナルスクールでは、学校の規模、エリア、家からの距離や通学時間、人種の多様性、カリキュラム、学習設備、アフタースクールアクティビティ、学校の文化など、学校によって特徴が異なります。
まずは、子どもの性格や好きなことに沿ってそのスクールの提供する学習環境をインターナショナルスクール コンシェルジュから
入手しましょう!
面接で子どもにとってなぜこのスクールの学習環境が最適かを説明できることが必須です。
カリキュラム面でいえば、高等教育でアメリカを考えているのであればアメリカンスクール、イギリスなどヨーロッパを志向するのであれば、ブリティッシュカリキュラムや国際バカロレアプログラムのある学校が良いでしょう。また、学習面に限らず、課外活動の充実度にも力を入れているスクールもありますから、重要な検討ポイントになりますし、子供の得意アピールポイントにもなります。
加えて、スクール文化を知っておくことも重要です。各地からスクールバスで通える大規模で活気ある学校、徒歩圏内のコミュニティを大切にする小規模な学校、PTAの活動に重きを置いている学校、女子校・男子校ならではの教育理念を持つ学校、国際バカロレアの特色の強い学校、ブリティッシュ、アメリカンなど・・、共通の話題を作れたりもするので、お互いにとってより好印象な面接になりそうです。
【5. 主体性をもって会話をすること】難しいのは、インターナショナルスクールの面接では、とてもカジュアルで自然に「会話」することを求められるという点です。英会話の文脈の中で、願書で述べたことや準備した意見を話せる柔軟なコミュニケーション力が必要となります。当然、質疑応答形式ではないので、聞かれたことに答えただけでは会話になりません。何か質問をされたら、それに対して関連する話題をふくらませていくつもりで、主体的に会話を創造し、雰囲気を盛り上げたいところです。会話の中で求められるのは、「子どもはどんな世界を生きるのか」「なぜインターナショナルスクールで学ぶのか?」という、「オリジナルな教育方針」を軸に、「意見」すること。英語に自信がない場合、願書で書いた自分の英作文を何度も読み上げ、どんな文脈でも話せるように頭に叩きこんでおくと良いのではないでしょうか。そして、コンシェルジュと何度も英語で会話する練習を実践することです。大事なのは、英語力よりも何よりも、コミュニケーション力「自分の言葉」で話すことにあります。子どもの一番の理解者として、子どもの魅力を表現し、なぜこのスクールで学ぶのか、という想いを伝えてください。
アメリカンスクール、ブリティッシュスクール、国際バカロレアのスクールなど、同じ英語でもそれぞれの文化や教育カリキュラムによって、言葉の使い方に特徴があります。たとえ途中で英語が詰まったとしても、英語を母国語としない日本人なのですから、大丈夫です。ネイティブではないことは相手もわかっているのですから、最後は度胸をもってあきらめずに意見を伝えてください。その想いは、必ず伝わるはずです。インターナショナルスクールに入学したら、親と先生は対等に会話するものです。ですから、たくさん会話をして、たくさん意見して。スクールと直接対話できる貴重な機会に、子どもにとってベストな環境を見つけ出してあげてください。
面接に向けての準備(服装、挨拶など)コンシェルジュが伴走いたしますので安心して挑みましょう!